晴れた日に


 気持ちよく晴れている。出張先のチェーンのパン屋で昼食をとった。
 一人なので、それほど混んではいないものの居心地の悪い席を選ぶ。すぐ目の前が太い柱。
 ここまで居心地の悪い席にしなくともよかったかな、所詮自己満足だし、まあいいか、と思いながらアイスカフェオレを飲んでいると、左手から16、7の車椅子の少女とその母らしい人がやって来た。帰るところらしい。

 あまり視線を向けずそれとなく気を配っていると、通路が狭くなかなか出られないでいる。私の後ろを通るかと思い椅子を寄せたが、元々の通路を通れたようだ。

 車椅子の後ろにかけているピンクのタオルがかわいらしかった。車椅子を押す女性の姿を見送る。その女性のご苦労がしのばれた。