「私はリア充ではない」

 帰宅中。


 身近な人に「リア充」という概念を教えた。
 リア充は「リアル」(ネット外)の生活が充実しているのであまりパソコンを使わずネットもあまり見ない。
 リア充は人と接するのが苦にならない。
 リア充は明るく運動が得意な傾向にある。

 あなたはリア充である。
 私はリア充ではない。

 すると「リア充の逆は何と言うのか」と質問された。
 リア充の逆は、例えばネット充ではない。少し考えて私は言った、「私のようなリア充の逆を非コミュという」。非コミュの概念も軽く説明する。「私はリア充ではないので必然的にネットに閉じこもった。リサーチが素早いとすればその副産物であろう。また、書籍の中の世界にしばしば逃避し夢想する。リア充にはその必要がない」。

 そうした会話がしばらく前。その後の会話からして、存外に各概念を的確に理解しているようだ。

 実際の口調は上と異なる。


 しかし人から見ればリア充ど真ん中とも評価可能か、と気づいて苦笑する。

 そこでひそかに心につぶやいていわく、


 リアは充でも心はネトオタ