人の文章
昔から読んでいるメルマガの著者が、ブログを書きはじめた。
メルマガではもやもやした気持ちやプライベートなことを書いていて、その悩みつつ進む姿、あるいは進めない姿に共感していた。
ブログでは、身元をほぼ公開しているせいか、当初は仕事の話がほぼメインだったが、読んでいると最近はメルマガの頃のような内容に戻ってきた。
それは仕事上大丈夫なんだろうか、と少し心配な反面、そういう私的な事柄を詩的に書きたい気持ちはわかる。
私もそうしたことを書きたくなったとき、そのメルマガの著者のことをふと思い出した。
内心をつい吐露したくなるとき、その気持ちを叶えしかも永遠に記録するインターネットというメディアがあるこの現代は、まったく変な時代だと思う。
そして、それでも書けない思いというのはなんなのだろう。人に見せない場所に、キーボードかペンで書いておきたいと思うのだが、言葉にするのが難しい。
これが切なる霊のうめきというものだろうか、と今ふと思った。
あるいは、幼さを率直に認めたくないという自分に対する欺瞞かもしれない。としても、まあ同じこと。
それにしてもしがらみが積もっていく。
自分の繊細さは仕事上大きな利点になってはいるが、どちらかというと社会不適合者だと思う。ということは他の多くの人もそれぞれ顧みて思っているのだろうけれど。