食事してきた

 暗くなり始めた空の下、駅へと急ぐ人たちとちょうど逆方向に戻った。今日はまだ帰れない。

 たそがれどきを一人歩いていると、奇妙な感慨におそわれる。泣きたいような、微笑みが浮かぶような、何かに納得しながら、足取りはそのままで。

 今日はまだ帰れない。