品格か
敵を愛すること
気を許せない人、自分を裏切った人に対しても礼儀を守ること
私などは毅然としきれないので、増長させてしまう。増長させるのは逆に思いやりのない行動かとも反省する。
しかし、片方の頬を叩かれたらもう片方も差し出すという観点からは、それでいいのかもしれない。
悪かったと思わない人に対しても七度の七十倍許すべきなのだろうか。
もちろん、人との関わりは教条的に行うものではないのだが。
新渡戸などは、ある場合には殴って絶交しろという。一緒に不品行をすることをやめたいという自分を悪友が嘲笑する場合など。
そういう場合ではなかったが、淡々と丁寧に話す私を嘲笑し続ける人に対しては、怒る気にもなれなかった。
ただ、残念に思った。自分で自分をおとしめているということに、本人は後で気づくだろうか。気づきたくないだろうなとは思う、それが重大なことであればあるほど。