この曲を


 聴いている自分は高校生の時の自分ではない

 あの時よりやわらかく、孤独は薄れ、感覚はより穏やかでより鋭く、あまり死を想像しなくなった

 聴いている曲は同じ

 昔の自分を追悼するように聴いているのかもしれない

 この曲を聴いていた高校生の自分はどう感じていただろうか

 もううまく思い出せなくなってきた

 今生きている、あの頃の私に似た大勢の高校生が
 今の私以上には幸せになってほしい

 そのためにネットが役に立つといい

 あの頃にはなかったネットが

 良い方に機能するといい