夏の夜


 もう夏


 ポエムでも書いてみるか。ポエム発着場。ラ・ポエム(わかりにくいダジャレ)。

 デスクライトを前に、ブランケットを背に、ディフディフ打ち、しばし止まり、聞こえないため息をつく。

 そのまましばらく呼吸がない。凪いでいる。


 また小さくため息。

 横隔膜を解放する。

 別にポエムでもない。


 楽しみことがいっぱい控えていて、地道に頑張っていることもいっぱいあって、でもいまどれも興味をひかない。


 あ、もっと使命感に貫かれて、もっと死人になろう。

 そしてfuelが注入されていく。ブレーキが緩められていく。