キャットウーマン


 昨日なんかお付き合いで観たよ。

 …ゴールデン・ラズベリー賞受賞、なるほど。

 いや、正面からつまらないというより、なんか盛り上がりに欠けるというか。

 謎の元教授女性の雰囲気とか、好きなんだけどね。BGMも好きなタイプの曲ばかりな
んだけど、使い方が今ひとつなのかな。

 ハル・ベリーはすごくハンサムウーマンだったよ。あの年齢であの輝き!

 そもそも映画のテーマがあまり訴求してこなかったんだろうな。女性には(男性よ
りもさらに)善と悪の二面性がある、うん、それで?みたいな。
 事実としてそうだということと、だからそれでいいのだということは違うのにさ。
そのへんの主人公の葛藤が弱かった。
 どうせなら全く葛藤させなければいいのに、というか、別に悪いというほど悪いこ
と映画の中でしてなかったし。そこがずるい。

 自由な女=悪い女みたいな勘違いも気になる。むしろキャットウーマンが悪いこと
してるときは感情の奴隷だったし。観てたらさ。


 もし完全に自由なら、完全にいい人になると思う。

 迷いとは何かに支配されそうなときの葛藤。(ここは仏教的な語法の文脈で理解す
るとわかりやすいか。)

 まあこむずかしくするこたないけど、バットマンからスピンアウト(つうの?)し
た話じゃん、ただ単に女性の強さと両面性を賛美するだけの話にしたのはもったいな
かったね。